オートリブは、高度なシミュレーションと乗員保護に関するより深い理解を通じて、より安全な車両の開発を支援する包括的なバーチャル安全プラットフォーム「HBMセーフティスイート」を発表します。
自動車業界では、バーチャル開発手法と実車衝突試験を組み合わせる取り組みがますます進んでおり、シミュレーションは複雑な衝突シナリオの評価や、衝突時における乗員の挙動を理解するための不可欠なツールとなっています。これらの技術により、エンジニアは開発プロセスのより早い段階で安全性能を評価し、イノベーションを加速させるとともに、乗員保護性能の継続的な向上を実現できます。
乗員保護および自動車安全システム分野で長年にわたり培ってきた専門知識を基盤に、「HBMセーフティスイート」は先進的な人体モデル(Human Body Models)と強力な解析・可視化ツールを統合しています。これにより、自動車メーカーは実用的なインサイトを獲得し、車両開発のあらゆる段階で、より適切な安全性に関する意思決定を行うことが可能になります。
トヨタ自動車は最近、バーチャル安全開発の取り組みの一環として、オートリブの「HBMセーフティスイート」を活用した機能評価を開始しました。オートリブ は、実車衝突試験を補完する手法としてバーチャル試験の重要性が高まる中、2026年に同プラットフォームを業界全体へより広く提供する計画です。これにより、自動車メーカー各社の効率的かつ高度な安全開発を支援していく方針です。
参照:プレスリリース(オートリブ、バーチャル試験と通じて車両安全性向上を推進)
先進的な人体シミュレーションで安全開発を高度化
「HBMセーフティスイート」は、衝突シミュレーション向けの先進的な人体モデル(Human Body Model: HBM)と、解析・可視化・意思決定を支援する専用ソフトウェアツールを統合したプラットフォームです。統合されたこのプラットフォームにより、エンジニアは複雑なシミュレーションデータを実用的な安全性インサイトへと変換し、衝突時における乗員、拘束装置(シートベルトやエアバッグなど)、および車体構造との相互作用をより深く理解することができます。
従来のクラッシュテストダミーとは異なり、Human Body Model(HBM)は人体構造を高精度に再現したデジタルモデルです。このモデルにより、衝突時の乗員の反応をより深く理解できるほか、さまざまな衝突シナリオや乗員属性において、高精度な傷害予測が可能になります。
また、オートリブが長年培ってきた自動車安全技術および拘束装置システムの性能に関する豊富な知見を活用することで、「HBMセーフティスイート」は自動車メーカーが開発プロセスのより早い段階で安全ソリューションを評価できるよう支援します。これにより、多様な道路利用者の保護を考慮した、より高度な安全開発を実現します。


