15. 「エッセムルーレン」リトラクター

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15. 「エッセムルーレン」リトラクター

レナート・リンドブラッドは1975年に自分の会社オートリブをGränges Wedaに売却したのをご存知でしたか?

Gränges Wedaは巨大なGrängesグループの一部で、このグループは長年、大手鉄鉱石算出業としての地位を占めていましたが、当時は既に「非鉄金属」を扱う複数の事業体からなるコングロマリットへと成長していました。1969年、GrängesはSvenska Metallverkenを買収して、Wedaをグループ傘下に収めました。Wedaは、いわゆる「エッセムロール」というシートベルトのリトラクターを製造していたため、オートリブの事業は戦略上重要な補完事業となっていたのです。

Image:1967年有名な「エッセムルーレン」リトラクター

14. パイロット レナート・リンドブラッド

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14. パイロット レナート・リンドブラッド

レナート・リンドブラッドはパイロット免許を取得し、飛行機を持っていたのをご存知でしたか?

ヴォーゴーダからドイツの会社への出張には、自分で飛行機を操縦していました。実はこの飛行機はフロイド・パターソン戦で世界タイトルを獲得したスウェーデン出身のボクシング世界王者のインゲマル・ヨハンソン(愛称:インゴ)から買い取ったものでした。

Image:1972年レナート・リンドブラッドの飛行機、Piper Aztec SE-EOZ

13. AutoLIV and Life

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13. AutoLIV and Life

1960年代に入り、レナート・リンドブラッドは社名をLindblad AutoserviceからAutolivに変更したのをご存知でしたか?

「liv」(英語で「life(命)」)は「life(命)」と何らかの関係があると思う人もいるかもしれませんが、実際は全く関係ありませんでした。以前から営業活動時に「Lindblad’s in Vårdgårda(ヴォーゴーダのリンドブラッド)」の略語として「LIV」を使っていたのです。

Image: 1960年頃のオートリブの3点式ベルト

12. 3点式シートベルト

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12. 3点式シートベルト

2点式ベルトでは滑り出てしまう危険があることを分かっていたレナート・リンドブラッドは、3点式シートベルトを早くから提唱していたのをご存知でしたか?

しかしクリッパンのBröderna Ottosson & Coが1957年に3点式シートベルトの特許を申請し、1961年に承認されました。1965年にLindblad Autoservice ABが、Bröderna Ottossonの申請以前にサーブのラリーカーが3点式シートベルトを使用していたことを証明できると、特許は無効になりました。

Image:Klippannとオットソン兄弟による1953年ハーネスベルト。Klippannは後にオートリブと合併。

11. ボルボ

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11. ボルボ

ボルボは、車の標準装備としてシートベルト、特に3点式ベルトを導入したパイオニアだったのをご存知でしたか?

ニルス・ボーリンはシートベルトを開発したボルボのエンジニアでしたが、実際のコンセプトを生み出したのはボルボではありませんでした。シートベルトは既に存在していたのです。ファールンの医師スティグ・リンドグレンは、「ヴァッテンフォール型」シートベルトを開発したヴァッテンフォール安全対策チームの医療顧問を務めていたことがあり、ボルボの取り組みにおいても重要な役割を果たしました。彼は医師として、交通事故の多くの事例を見てきました。ボルボは、スウェーデンの別のクルマメーカーであるサーブとともに、車の安全性においてスウェーデンが国として明らかにリードすることに大きく貢献しました。

Image:オートリブとKlippanによる2種類のモデルの3点式シートベルト。「Giugiaro」は「Noramale」と同様でしたが、特殊なモダンなラインが入った高価な布を使っていました。

10. Klippangruppen

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10. Klippangruppen

Lindblad Autoservice ABが、1950年代、60年代にシートベルトに投資したスウェーデン唯一の会社ではなかったことをご存知でしたか?

他にも後に「Klippangruppen」で知られるクリッパンのBröderna Ottoson & Coが1956年に、自社の馬具店でヴァッテンフォール向けに2点式ベルトの製造を開始しました。クンゲルフのEvert Larsson Industriも1963年に参入します。様々な会社が、2点式ベルトの欠点(運転手が滑り出る可能性があること)に対し、航空宇宙産業から着想を得た3点式ベルトの様々なアイディアを持って挑戦しました。この会社(Klippangruppen)は、1963年にボルボが全ての商品でシートベルトを標準装備した時にボルボに実際のベルトを納品しています。

Image: ドイツ・レリンゲンのAutoflag。Autoflagは後にオートリブが買収。

9. ルノー

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9. ルノー

ルノーがLindblads Autoservice (後のオートリブ)製シートベルトの最初の大口顧客だったのをご存知でしたか?

自動車販売業界での元競合相手が助言してくれただけでなく、さらにルノーにつなげてくれたのです。レナート・リンドブラッドはストックホルムに行ってルノーと商談し、ルノーはその後、試験的にシートベルト4,000本を発注。そこで、製造拠点をレナートの祖母宅の屋根裏から、より適した施設に移転することになりました。

Image:1962年車の展示会でのLindblads Autoservice

8. レナートの最初の特許

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8. レナートの最初の特許

レナート・リンドブラッドの最初の特許は、わりと単純な開きボルトだったことをご存知でしたか?

車のBピラーに取り付けるものでした。その後も、彼は多くの特許や発明を世の中に送り出しました。2016年には、シートベルトの開発と精緻化の取り組みに対してプールヘム賞を受賞しました。プールヘム賞は、技術革新に関するスウェーデン最古の賞で、スウェーデン学位技術者協会から授与されます。

Image:2016年にプールヘム賞を受賞したレナート・リンドブラッド

7. ヴァッテンフォール

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7. ヴァッテンフォール

シートベルトのパイオニアの一つが、スウェーデンの国有電気会社のヴァッテンフォールだったのをご存知でしたか?

1950年代初頭、この会社は労働災害よりも交通事故で死亡する人の方が多いという事実への対応をし始めました。ヴァッテンフォールはそれまでに電柱からの落下事故を調査しており、そこから安全装置の開発につながりました。ただ社員は業務に車を使用していたため、そのことも調査するようになり、「ヴァッテンフォール型」と呼ばれる2点式シートベルトのモデルの開発に至ります。このシートベルトの製造許可を得たのが、Lindblad Autoserviceでした。

Image:Klippanとスウェーデンのヴァッテンフォールによるテリヘン製Sベルト

6. 水素を使ったエアバッグ

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6. 水素を使ったエアバッグ

ヴォーゴーダにあるオートリブの事業所が、従来の技術よりも環境に優しく安価である水素を使ってエアバッグを膨らませる手法を2012年に開発したのをご存知でしたか?

この手法は素材の重さを約20%もカットすることができる新技術です。一緒にすると化学反応を起こす水素と酸素、そして圧縮不活性ガスをエアバッグに充填することで、火薬使用時と変わらない速さで膨らませるうえ、副産物は少量の水のみです。つまり他の手法の時のような灰や残留ガスが残らないということです。

Image:前列座席の最新のエアバッグ