想定し得ない問題もひとつずつクリアし、 こだわり抜く姿勢が人の安全を守っている。
私が所属するカスタマーエンジニアリング(CE)部は、エアバッグの設計を行っています。エアバッグ製品には、ハンドルから出る運転席用・助手席用・胸部を守るサイドエアバッグ・側突から頭を守るカーテン型のものがあります。
私の所属するチームではいくつかのプロジェクトを抱えていますが、その中で私は、既存のサイドエアバッグを量産に向けて改善する仕事を担当しています。
エアバッグを受注から量産するまでには、3~5年ほどかかります。私の担当業務では開発フェーズは大きく分けて3段階で、量産性や性能・耐久性を見る試作品フェーズ、車両に乗せて実際に評価を行う量産品相当のフェーズ、そして確認作業を行う量産フェーズです。
開発していて一番難しいのが、実際にものを作った段階で想定していないばらつきが出ることです。誤差をなくすために細かい部分にもこだわって開発し直し、再試験をして次の工程という流れを、問題がなくなるまで繰り返すことで、人の安全を守っています。

上司・先輩のフォロー体制があるから、 失敗から学び、またチャレンジできる。
今までの仕事で一番心に残っているのは、1年目で初めて主担当をした助手席エアバッグのプロジェクトで、金額規模は数億~数十億円程度でした。
右も左もわからない中、必死に起きた問題の対策を考え、なんとか製品化にこぎ着けました。しかし、その対策で製造の方が苦労されているのを知り、「もっと前に気がついていれば」と悔しく思ったことを覚えています。これを機に、現場のやりやすさを考えながら開発するようになりました。
その後入社から3年ほどでプロジェクトを一巡し、全容が掴めたおかげで視野も広がりました。今は、予想していない問題が起きたときでも、仲間と「ああでもないこうでもない」と話しながら解決策を考えるプロセスを楽しめるようになってきました。
日程が迫っていたらもちろんストレスにはなりますが(笑)、それとは別軸で原因究明ができる楽しさを日々感じて働けています。
今後のキャリアとしては、数多くのプロジェクトを把握し的確なレビューができるよう経験を積みたいと思っています。
そのためには、課題にぶつかるごとに課題解決の選択肢をストックしていく必要があります。その選択肢を増やすため、過去の類似形状製品の確認や今起きている課題の過去をさかのぼり変化点を見るなど、原因の特定に取り組んでいます。
こうして課題の度に選択肢を増やし、上司のようにプロジェクトを推進する実力をつけていきたいと思っています。

自由な雰囲気と、チームとしての団結力。 外資・内資それぞれの良さを持つ環境が魅力。
私がオートリブで働きやすさを感じるのは、コミュニケーションを大切にするところです。メーカー横断で起きている問題を共有するなどの情報交換を週次で行っていて、知見を広げるのにとても役立っています。これが、オートリブの開発力につながっていると感じます。
また、上司ともフランクなコミュニケーションが取れるところも良い点だと思います。雑談する機会も多く、業務と全然関係ない趣味の話をしてから少し業務の話をするくらいのバランスで、フランクにコミュニケーションが取れます。
私の部署では、家族も交えて趣味の時間を共有しているメンバーも多く、キャンプ・釣りなどアウトドア系以外にも、ゲームなどの話題が上がることも多いですね。
業務の面でいうと、個人裁量が大きいところが働きやすいと感じます。自分がまず動けば、周りがサポートしてくれるので、自然とチームの仕事の楽しさを実感できます。力を借りながらどんどん挑戦・失敗し、そこから学ぶことが大事だと思います。
このようにフランクなコミュニケーションとチームワークが同時に体験できる環境は、他にないのではないかと感じます。
オートリブに興味を持ってくれた学生の方にお伝えしたいのは、学生のうちに英語を勉強しておくと、とても仕事に活かせるということ。当社は海外拠点と一緒に動くことも多く、コミュニケーションを取る機会が非常に多いので、英語ができると断然仕事をスムーズに進められると思います。
与えられた環境を活かしきって仕事するためにも、ぜひ参考にしてみてください。
