社員インタビュー

乗員の安全を守るため、

地道な努力を積み重ねる仕事。

技術本部性能開発部
K.T.

子供からお年寄りまで 自動車に乗るすべての人を守るために。

現在私の所属している試験室で行っているのは、エアバッグの実験・評価です。そこではエアバッグ単体での評価はもちろん、車両のシートや、天井などの内装部品を含めた評価を行っています。なぜならエアバッグは単体で動作するものではなく、車両に搭載された状態から様々な部品と影響しあって作動するためです。

エアバッグの性能は展開速度と拘束性能の両方を満たす必要があり、展開速度を速くすることのみを追求してしまうと、乗員に対する拘束性能を満たすことができなくなります。そのため、エアバッグ単体や内装品を用いて展開速度を評価する試験、そこへさらにダミー人形を用いた拘束性能を評価する試験、他にも要求された性能を満たしているか様々な試験を行い、それらすべての性能を満たすようにバランスを調整して開発する必要があります。

その中で正規外着座した弱者への展開性能評価のために、6歳児や3歳児を模したダミー人形に加速度計や荷重計などの各種センサーを取り付けたものを使用します。

自動車に乗る人は大人だけではありません。子供からお年寄りの方、大柄・小柄な方まで様々です。このように幅広い乗員に対して、我々の開発するエアバッグは衝突による衝撃から保護し、生命を守る必要があります。そのために様々な試験を通してエアバッグの性能を評価しています。

衝突安全部品の世界シェアNo.1企業として、 日本中のメーカーと常時100以上のプロジェクトを遂行。

実験評価室の中で私が担当している主な業務は、センサーをつけたダミー人形を指定通りにセットすることと、開発中の車両が用意できない場合、試作車両を用いてそのレイアウトに近づけるための調整をすることです。シートの形状が若干変わるだけでもダミー人形の搭載位置が変わるので、メンバーと確認しながら、正確な作業を行うよう心がけています。

想像以上に細かい作業で決して目立つ仕事ではありませんが、自分たちの開発したエアバッグが人の命を守っていることに、とてもやりがいを感じています。

他にも衝突安全部品の世界シェアNo.1企業として、日本に拠点のある完成車メーカーと取引があり、100以上のプロジェクトが同時並行で進行中であること。多くの企業に信頼され、求められていることもやりがいにつながっています。

入社して5年、自分なりに経験を積んできましたが、先輩は設計担当にも頼りにされるほどの経験があります。私も先輩のように経験を積んで力をつけたいですし、将来設計を担当することになった際、自分が困らないように知識を身につけておきたいと思います。

オープンなコミュニケーションと 人を育てる体制を備えた、働きやすい環境が魅力。

オートリブには、日本企業によくある「上司が絶対」という風潮は全くありません。相手の年次に関わらず真摯に話を聞いてくれますし、実験評価室では教育資料を充実させるなど育成に力を入れています。具体的には熟練者のノウハウや過去に起きたミスの傾向分析、ミスの対処法や未然に防ぐ方法を共有するなど積極的に取り組んでいます。

また、会社全体で個人を尊重してくれる姿勢があるため、働きやすく感じます。

学生の皆さんにお伝えしたいのは、自動車業界は特殊スキルがないと厳しいというイメージは取り払ってほしいということ。少なくともオートリブは入社してから知識や経験を身につけられるため、興味があるなら心配せず飛び込んできてください。一緒にやりがいを持って働ける日を楽しみにしています。