自動車業界・経理未経験だったが、学びの姿勢で挑み仕事の幅を広げ続けてマネージャーに。

数年損保会社で事務職を経験した後、広く通用するスキルを身につけたいと感じてオートリブに経理社員として転職。経理はまったくの初心者でしたが、入社後は売掛金管理と海外グループ会社間取引に関する業務を担当し、この時期に経理業務の基礎的な知識、スキルを身に着けました。

入社して2年ほどで購買部へ異動。部品仕入に関わるデータの管理や支払額のとりまとめ、購買管理業務を担当しました。このとき、物と情報とお金の流れを学ぶことができたことは、後に経理に戻ったときに、非常に活きる経験になりました。その後経理に戻り、決算業務や固定資産管理、予算などを任され、様々な知見が必要になる業務を経験したことが、今のマネージャとしての部下育成にも活きています。

新規部署立ち上げリーダーに就任。 リーダーの資質とは何かを学ぶ。

一番の転機となったのは、5事業所の経理事務処理を統合するシェアードサービス部署の立ち上げリーダーを務めたことです。事業所ごとに異なる経理プロセスや勘定科目を統一するため、事業所間の意見を集約・協議し、業務の標準化・プロセスの改善を行いました。

さらに従業員の旅費・経費精算のシステム化プロジェクトにも参画し、現状の問題点と解決方法をチームや事業所間で協議しました。こちらも旅費規程の見直しからシステム構成・運用方法の策定・マニュアルの作成・説明会の実施など、まさに1から自分たちで全てを決める必要がありました。

これらの経験を通じて、意思決定のスピード感、知識に基づいた判断力、また、情報発信力とコミュニケーションがリーダーとして全体を動かしていくために特に必要だと学びました。この2つのプロジェクトを完遂できたことが自信につながり、これ以来、明確な意志を持って仕事をするようになったと感じています。

変化に強い経営を支えるため、 経営判断に必要な情報を迅速に提供する。期待を超える働きを目指して。

今は筑波事業所の経理マネージャーとして、予算管理と利益目標に対する実績との比較・分析・評価を実施しています。売上動向や現場の状況から、今後どうなっていくかという見通しや影響額を試算し必要な場面で報告することも重要な役割です。数字という側面から経営判断に役立つ情報を迅速に提供できるよう、意識して仕事に取り組んでいます。

変動の大きい状況でも良い経営状態を保つには変動に応じてコストを下げ、経営を効率化することが重要です。そのためには各部門と連携をとって状況を把握、効率化目標の達成に向けたモニタリングをし、実績のフィードバックをして次のアクションにつなげる。こういった地道な活動が欠かせません。コロナ禍の2020年も各部門と連携して行動できたおかげで、乗り越えられました。これからも予測不能な環境が訪れることを想定し、どんな変化にも対応できる経営体制を保つため、行動していきたいと考えています。

私がこのような意識を持つようになったのは、プロジェクトを通じて「経理としてどうあるべきか」を考えるようになったことがきっかけです。まだ精進の途中ではありますが、期待を超える働きができるよう努力し、皆が安心して働ける会社を一緒に作っていけたらと思っています。

改めて感じるのは、会社は人で成り立っているということ。「この人たちと働きたい」という思いを持てるかどうか。その思いが持てるなら、働いていくうちにやりがいや自分の目標が見つかるはずです。オートリブは、そんな思いを感じさせてくれる場所だと思います。